はじめての里親制度~知るとできることがある~


里親とは
親の病気や離婚、虐待など様々な事情により、自分の家庭で生活できない子どもたちが乳児院や児童養護施設などで生活しています。里親とは、家庭での養育が困難又は受けられなくなった子どもたちを家庭に迎え入れ、一時的または継続的に養育する人のことです。
里親制度とは
子どもの成長にとって極めて重要なことは、特定の大人との愛着関係の中で生活することです。里親制度とは、様々な事情で家族と離れて暮らす子どもを、温かい愛情と正しい理解を持った家庭環境の下で養育を提供する制度です。
里親の役割とは
特定の大人との愛着関係の中で養育された子は、安心感の中で自己肯定感を育むとともに、基本的信頼感を獲得します。そして、自分の将来を築くモデルとして、家庭生活を体験します。人との適切な関係の取り方、豊かな生活経験、地域社会から学ぶ生活技術を、家庭において互いに育みあうことが期待されます。
里親の種類
養育里親:事情があって家庭で育てられない子どもを、家庭で一時的に養育する里親
専門里親:虐待などで心身共に傷ついた子どもや障がいがある子どもに対し、家庭で専門知識や経験を生かし養育する里親
養子縁組里親:養子縁組によって子どもと法的な親子関係を結ぶことを前提として養育する里親
親族里親:行方不明などの事情により子どもを養育できなくなった場合、子どもの親族(祖父母、兄弟等)で養育する里親
※手当等、詳しくは以下のリンクをご確認ください。
里親になるには
里親についてご理解いただけましたら、ご家族同意の上でお申し込みください。
申し込み先
中央児童相談所 電話:048-775-4152
要件
1.要保護児童の養育について理解及び熱意並びに豊かな愛情を有していること
2.経済的に困窮していないこと(要保護児童の親族である場合を除く)
3.本人又はその同居人が欠格事項に該当しないこと
4.埼玉県が行う所定の研修を修了したこと
などがあります。
調査・研修:児童相談所の担当職員が家庭訪問し、調査を行います。その間、里親制度などに関する基礎研修や認定前研修を受講していただきます。
審査・登録:児童福祉審議会での審議を経て里親として認定されることにより、里親名簿に登録されます。
更新:養育里親は5年、専門里親は2年ごとに更新研修を受講していただきます。
里親名簿への登録後
紹介:児童相談所は、登録した里親の中から候補者を選んで子どもを紹介します。そして、里親家庭で暮らすことが望ましいと判断した児童相談所から里親に子の養育が依頼されます。ただし、認定された里親すべてに子どもが紹介されるわけではありません。
養育費:里親手当、お子さんの生活費、学校教材費、お子さんの医療費などが、公費で支給されます。ただし、養子縁組里親、親族里親にはお子さんの生活諸費のみとなります。
中央ゆずりは会:埼玉県里親会中央ゆずりは会は、鴻巣市・上尾市・桶川市・久喜市・蓮田市・白岡市・伊奈町、そして北本市の7市1町の里親が、互いに親睦と連携を図りながら子どもたちの笑顔を支えています。
更新日:2024年02月08日