平成29年第2回北本市議会臨時会 市長提案説明

更新日:2021年03月31日

本日、ここに平成29年第2回北本市議会臨時会を招集申し上げましたところ、議員の皆様におかれましては御参会を賜り、御審議いただきますこと誠にありがとうございます。

さて、本臨時会に提出いたしました案件は、「北本市営駐車場設置及び管理に関する条例の一部改正について」等の2議案及び報告1件です。

議案の主な内容について、順次御説明申し上げます。

はじめに、議案第57号、北本市営駐車場設置及び管理に関する条例の一部改正について申し上げます。

本案は、第五次北本市総合振興計画の重点事業に基づく企業誘致事業の一貫として、一連の手続きを行うものです。

北本駅東口市有地に第五次北本市総合振興計画に位置付けた中心市街地活性化を果たすために企業を誘致するにあたり、現在の北本市駅東口駐車場の移転が必要なことから、その規定を整備するため、本条例の一部を改正するものです。

まず、現北本市駅東口駐車場用地については、平成28年第4回北本市議会定例会において、「議案第96号、平成28年度北本市一般会計補正予算(第5号)」として、宿泊施設を誘致するため、関係経費を計上し、提案しました。

その内容については、当時、北本市土地開発公社が所有していた北本1丁目地内の北本市駅東口駐車場用地の購入にかかる経費及び民間事業者から受ける企画提案の審査にかかる経費を計上したもので、賛成多数で可決いただいているところでございます。

その後、一連の手続きを経まして、平成29年6月2日付けで株式会社エフ・イー・ティーシステムと北本駅東口市有地宿泊施設整備事業基本協定を締結したことから、事業開始に向け、「北本市営駐車場設置及び管理に関する条例の一部改正」を行い、現北本市駅東口駐車場の廃止及び新駐車場の整備を行おうとするものです。

詳細について申し上げます。

まず、当該用地については、市が北本市土地開発公社に依頼し、平成9年度に当時の国鉄清算事業団から、平成10年度に日本旅客鉄道株式会社から「公共用等」に供することを指定用途とする条件で、北本市土地開発公社が購入したものですが、市の当該用地の整備方針が確定せずに平成28年度まで約19年間、北本市土地開発公社が保有していた土地です。

北本市土地開発公社による当該用地の購入時は、「北本都市計画事業北本駅東口土地区画整理事業」の施行中であり、北本駅東口駅前広場も整備途中でございました。

駅周辺の交通を整理するために、市が北本市土地開発公社と無償で当該用地を借り上げる契約を締結し、暫定的に駐車場を整備したという経緯がございます。

また、宿泊施設の誘致については、今から約16年前、北本駅東口土地区画整理事業が完了を迎えようとしていた平成13年度に、当該用地に、中心市街地活性化の核となる施設を整備するため、北本駅東口ビル事業化計画調査を行なっております。

平成14年第3回北本市議会定例会終了後には、当時の加藤市長が埼玉国体に合わせてホテル誘致に取り組むことを議会全員協議会で説明し、事業者と交渉を行いました。当時、事業者側から市に対し、最低50台の駐車場の確保、土地の賃借料の10年間の減免、下水道使用料の減免、権利金を無料とすること等の要求があり、その要求に応えられず、実現に至りませんでした。

その後も、当該用地については、市唯一の商業区域内であることから容積率400%の特性を活かし、現在の平面利用ではなく高度利用化を図り、中心市街地活性化の核となる施設の整備を目指してまいりました。

これまで、市として一貫して中心市街地活性化のための拠点施設の企業誘致として、宿泊施設の誘致に取り組んでおり、議会での一般質問等がある毎に、歴代市長がチャンスがあれば実現に向けて取り組みたいと答弁しておりました。

近年では、景気の回復の影響等もあり、他の自治体において、公有地の事業用定期借地権設定契約による宿泊施設誘致の例が数多く見られるようになっております。

本市においても宿泊施設の誘致については、第五次北本市総合振興計画に位置付けた重点事業、企業誘致の推進の取組の一つであります。

そのため、公費負担を伴わない民間活力を活用した市内経済の活性化策として着手することとしました。

事業の着手にあたっては、北本市駅東口駐車場用地を活用する旨を平成28年9月23日に開催された議会全員協議会において、御説明申し上げております。

また、平成28年第4回北本市議会定例会では、宿泊施設誘致のため、北本市土地開発公社からの土地購入費と民間事業者から受ける企画提案の審査にかかる審査委員謝礼を、補正予算で可決いただいたところでございます。

その後、平成28年12月21日に議会全員協議会において、公募型プロポーザルにより事業者を募集する旨を御説明申し上げました。

平成29年1月11日には、公募型プロポーザルによる事業者の募集を行いました。

平成29年3月21日に提案審査委員会を開催し、提案された内容を慎重に審査した結果、株式会社エフ・イー・ティーシステムを最優秀提案者として、平成29年6月2日に北本駅東口市有地宿泊施設整備事業基本協定を締結したところでございます。

平成29年第2回北本市議会定例会において提案しました「議案第37号北本市営駐車場設置及び管理に関する条例の一部改正について」は、建設経済常任委員会では賛成多数で可決いただいたものの、その後の本会議で反対多数で否決となったところでございます。

しかしながら、現状のままでは、公募型プロポーザルの事業条件及び、北本駅東口市有地宿泊施設整備事業基本協定に規定されている平成29年7月18日までの事業用定期借地権設定契約の締結ができず、結果として協定で合意した内容を守れなくなります。

かねてからの念願でもあり、第五次北本市総合振興計画の重点事業でもある企業誘致による中心市街地活性化の起爆剤となりうるホテルの誘致が叶わなくなります。

そこで、改めて、これまでの議案調査等でいただいた事項等を参考に再度庁内で調整を図り、同条例の改正内容の見直しを行い、臨時議会を招集させていただき、ここに提案するものです。

この条例案の内容について申し上げます。

現在の北本市駅東口駐車場を廃止するとともに、新たな場所に同駐車場を設置するため、位置を「北本市北本1丁目47番地」から「北本市北本1丁目10番地」に改めるものです。

併せて、駐車車両の管理方法を現行のゲート式からパークロック式に変更するため、対象自動車の高さ要件を削除するものです。

新たな駐車場の整備内容としましては、駐車台数を障がい者専用1台を含む計5台とし、駐車料金及び利用時間については、現行の駐車場と同様に、駐車開始より30分まで無料、以降30分毎に100円を徴収した上で24時間利用可能といたします。

平成29年第2回市議会定例会で提案しました内容から、駐車台数を障がい者専用を含め1台分増設するとともに、駐車料金及び利用時間について、30分間の利用制限を設けたうえで無料とし、午前5時から翌午前1時まで利用可能としていた条件を、現行通りに見直したものです。

また、新駐車場の整備工事には一定の期間を要することから、現駐車場の廃止を平成29年10月31日、新駐車場の設置を平成29年11月1日とし、本条例の施行日を平成29年11月1日とするものです。

次に、議案第58号、平成29年度北本市一般会計補正予算(第2号)について申し上げます。

補正の第1条については、既定の歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ100万円を追加し、歳入歳出予算の総額をそれぞれ196億863万4,000円とするものです。

この内容について、歳出から申し上げます。

総務費の市民生活費については、北本市駅東口新駐車場整備の調査に係る経費を計上するものです。

続きまして、歳入について申し上げます。

繰入金の基金繰入金については、補正予算の財源調整のため、財政調整基金繰入金を増額するものです。

次に、報告第9号、専決処分の報告として、北本市介護保険条例の一部改正について申し上げます。

本件は、介護保険法の一部改正に伴い、専決処分事項の指定について(昭和54年議決第63号)第1号の規定に基づき、平成29年6月28日に専決処分を行いましたので、地方自治法第180条第2項の規定により報告するものです。

以上をもちまして、本臨時会に提出いたしました議案の説明を終わりますが、第五次北本市総合振興計画の重点事業に基づき、市内経済の活性化策として企業誘致するものであり、何とぞ慎重、御審議を賜り、可決くださいますようお願い申し上げます。

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