令和元年第1回北本市議会臨時会 市長提案説明(追加提出分含む)
本日、ここに令和元年第1回北本市議会臨時会を招集申し上げましたところ、議員の皆様におかれましては御参会を賜り、御審議いただきますこと誠にありがとうございます。
開会にあたりまして一言御挨拶申し上げます。
議員の皆様には、このたびの北本市議会議員一般選挙におきまして、多くの市民の皆様から御支持を得られ、めでたく御当選されましたこと、誠に御同慶の至りであり、心からお祝いを申し上げます。
地方自治を取り巻く環境は、少子・高齢化等の人口問題、震災、災害に対する安心・安全に対する意識の高まり等、社会における様々な課題を抱えながら、住民自治による真の地方分権の確立が求められる状況となっております。
市民ニーズが複雑多様化している中で、市民の代表であります議員の皆様に寄せられる期待も多大なものがございます。どうぞ、健康に十分御留意されまして、存分に御活躍されますことを心から御祈念申し上げます。
また、私もこのたびの北本市長選挙におきまして、市民の皆様から温かい御支援を賜り、議員の皆様、そして市民の皆様とともに令和という新しい時代の始まりに、北本市のまちづくりを担当させていただくことになりました。心から感謝申し上げますとともに、責任の重さを痛感している次第でございます。
本日、こうした機会に時間をお借りしまして、今後の市政運営に対する私の所信の一端を申し述べさせていただきます。
私は、政策とは、総花的な美辞麗句のスローガンでなく、充分に考え抜かれた、本当に実行可能なものを提言するものであると考えております。
そのため、まず始めに、北本市の緊急課題の打開に向け取り組みを進めます。
本市において、喫緊に進めなければならない課題は、人口減少対策と、公共事業の見直しです。
人口減少と少子高齢化、財政危機に対応するため、聖域のない行財政改革を進め、巨額の費用を要する公共事業等の見直しにより生み出される財源を活用して、未来に向けた投資を進めます。人口減少はまちの活力を奪います。人口減少に対応したプロジェクトを行いながら、財政の健全化を図り、子育て支援、産業振興等、未来投資予算へとシフトしてまいります。
第2に、北本の強み・弱みを再検証し第五次北本市総合振興計画の見直しを進めます。
「一人ひとりが大切にされ、幸せに暮らせるまち」、いつの時代にも求められるまちの姿は変わらないものです。
一方、これからのまちづくりに必要なものは、まちの個性である強みや弱みを分析し、時代背景や人々の価値観の変化を考慮しながら、大きな視点で考える政策戦略的なまちづくりです。第五次北本市総合振興計画後期基本計画の策定にあたっては、北本市の強み、弱みと併せ将来的に想定される機会、脅威の再検証を行い、北本の誇るべきものをさらに磨いていく計画づくりを行ってまいります。
第3に、新生児から高齢者、障がいのある方までの繋がりづくりのための政策、施策を進めます。
また、幼児や小中学生のための保育所、学校、学童保育室の整備や、保護者のための交流の場、高齢者や障がいのある方の交流サロンなどの整備を行い、相互の繋がりづくりを進めてまいります。
第4に、災害に強く安心のまちを移住・定住の切り札としたまちづくりを進めます。
北本市は大宮台地の標高最高地点にあり、地震や水害などの災害に強いまちであるといえます。首都圏直下型地震の可能性が高まっている今、防災・防犯に地域全体で取り組むことにより、安心・安全なまちづくりを進め、そのことを広くPRすることにより、本市への移住・定住の促進を図ってまいります。
第5に、広域的かつ、長期的な視点から民間活力を導入したまちづくりを進めます。
北本市は圏央道の開通により、関東の中心ともいえる「交通の要のまち」に躍り出ました。この魅力を武器に、新駅を含めた南部地域における交通交流拠点の検討及び、圏央道、上尾道路沿線開発等の調査検討を進めるとともに、民間活力を導入したまちづくりを進めてまいります。
第6に、北本市の魅力をさらに磨いていくまちづくりを進めます。
北本市には素晴らしい魅力が沢山あります。
雑木林や谷津といった自然の魅力と地域の芸術・文化とを組み合わせた美と癒しのあるまちづくりを進めるとともに、「デーノタメ遺跡」を国の史跡として保存し、縄文のまちを世界に発信し、観光と教育の目玉としてまいります。
以上、市長就任にあたりまして、公約としてまいりました私の現在の所信の一端を申し述べさせていただきました。
これから市政運営を進めていく中では、課題も数多くございますが、議員の皆様をはじめ、市民の皆様に御理解と御協力をいただきながら、北本市の歴史や文化を守り、他のまちにはない「オンリーワンのまち北本」の実現のために、努力していく所存です。
何卒、皆様の御指導、御鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
さて、本臨時会に提出いたしました案件は、「専決処分の承認を求めることについて(北本市税条例等の一部改正について)等」の6議案です。
議案の主な内容について、順次御説明申し上げます。
はじめに、議案第24号、専決処分の承認を求めることについて(北本市税条例等の一部改正について)、議案第25号、専決処分の承認を求めることについて(北本市都市計画税条例の一部改正について)及び議案第26号、専決処分の承認を求めることについて(北本市国民健康保険税条例の一部改正について)は、関連がございますので、一括して申し上げます。
本案は、地方税法等の一部を改正する法律等が平成31年3月29日に公布されたことに伴い、地方自治法第179条第1項の規定により平成31年3月29日付けで専決処分を行い、平成31年4月1日から施行したので、同条第3項の規定に基づき本議会に報告し、承認を求めるものです。
この主な改正内容について申し上げます。
議案第24号については、住宅借入金等特別税額控除の拡充、固定資産税の特例措置に係る申告方法の追加等を行うほか、地方税法の一部改正にあわせて条文の整備を行ったものです。
議案第25号については、地方税法の一部改正にあわせて条文の整備を行ったものです。
議案第26号については、国民健康保険の低所得者に対する保険税軽減措置の拡充を図るものです。
次に、議案第27号、北本市税条例の一部改正について申し上げます。
本案は、地方税法の一部が改正されたことに伴い、寄附金税額控除の見直しを行うものです。
次に、議案第28号、副市長の選任について申し上げます。
本案は、平成31年4月30日付で荒井康博氏が退任されたことに伴い、新たに吉野(よしの)一(はじめ)氏を選任したいので、地方自治法第162条の規定により、議会の同意を求めるものです。
次に、議案第29号、令和元年度北本市一般会計補正予算(第1号)について申し上げます。
補正の第1条については、既定の歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ2億2,173万2,000円を追加し、歳入歳出予算の総額をそれぞれ204億4,373万2,000円とするものです。
この内容について、歳出から申し上げます。
民生費の社会福祉費及び児童福祉費並びに商工費については、国庫補助金を活用して実施するプレミアム付商品券事業に係る経費について計上するものです。
衛生費の保健衛生費については、風しんの予防接種等に係る経費について計上するものです。
続きまして、歳入について申し上げます。
国庫支出金の国庫補助金については、プレミアム付商品券事業費補助金及びプレミアム付商品券事務費補助金について計上するとともに、感染症予防事業費等補助金について増額するものです。
繰入金の基金繰入金については、補正予算の財源調整のため、財政調整基金繰入金を増額するものです。
諸収入の雑入については、プレミアム付商品券売上金について計上するものです。
以上をもちまして、本臨時会に提出いたしました議案の説明を終わりますが、何とぞ慎重、御審議を賜りますようお願い申し上げます。
【追加提出】
本日、追加提出いたしました案件は、議案第30号、監査委員の選任についてです。
本案は、平成31年4月30日をもちまして横山(よこやま)功(いさお)氏の任期が満了したことから、地方自治法第196条第1項の規定により、議員のうちから選任する監査委員に工藤(くどう)日出夫(ひでお)氏を選任いたしたく、議会の同意を求めるものです。
以上をもちまして、本日議会に追加提出いたしました議案の説明を終わりますが、何とぞ慎重、御審議の上、議決を賜りますようお願い申し上げます。
更新日:2021年03月31日