【6月22日】きたもとのおはなし会

更新日:2021年03月31日

投稿者(市民リポーター)大嶋佐知さん

市民リポーターの大嶋佐知です。

分厚い文学の本の写真

最近、あるシリーズ本を夢中になって読んでいます。

中央図書館の児童書のコーナーで見つけたものなのですが、これがけっこう読みごたえがあって!(汗)

北本市立図書館ではインターネットで気軽に本の予約や貸し出しの延長ができるので、じっくり読書を楽しめるのがいいですよね~

子どもの頃はたくさんの本を読んでいたのにある年代以降は実用書や軽い読み物ばかり、ということはありませんか?実は私もそのひとり。

でも再び読書熱を呼び覚まされるような出来事があったんです!

きっかけは、友人が長年熱心にかかわっているボランティアのお話を聞いたことに始まります。
『おはなしボランティア』ってご存知でしょうか。
北本市内の小学校や保育所、図書館などで定期的に行われているおはなし会は、こうしたボランティア活動によって続けられてきました。1988年に図書館や図書館分室・公民館でおはなし会が始まったそうですので、それからずっと北本の子どもたちとおはなしをつなぐお手伝いをされていることになります。

おはなし聞いてみたい~~!

ということで、おはなしの語りの学習会と‘大人のためのおはなし会’に飛び入り参加。

今回取材したのは「北本子どもの本を楽しむ会」です。
1984年9月子どもの本を学ぶ自主グループとして発足し、子育て中のお母さんも参加しやすいように保育つき学習会を行っています。

子どもたちにおはなしを語ったり本の読み聞かせをする場合、どんなおはなしがいいのか、どんなふうに語ればいいのか、ペースは?抑揚は?表情は?子どもたちへストレートに本の楽しみを伝えるためには、やはり日々の学習が欠かせないとのことでした。

8名の会員が椅子に座り女性の話を聞いている写真

この日の学習会では8名の会員が、各自しっかりと覚えこんできたおはなしを語ってくれました。

ミアッカどん、たにし長者、大工と鬼六、世界でいちばんきれいな声、瓜こひめこ、うば捨て山、浦島太郎、森の花嫁…中には20分以上の長編もあります。

会員の皆様が輪になって座り意見を出し合っている写真

語りの後は輪になってお互いに気づいたことを指摘。

素敵だな、と思ったのは聞き手のそれぞれがおはなしの世界に入っていって、「見えた、見えた」と口にされていたこと。

私もおはなしの世界の情景が見えました!

おはなしは本当に不思議です。
耳で聞いているだけなのに、田んぼの中のたにしが見えて、鬼六の野太い声が聞こえて、竜宮城に向かう途中の海の感触が感じられるような、いやもうおはなしの世界に入り込んだとしか言いようがありません。
こりゃ子どもたちがおはなし大好きになるわけです。
テレビなどでは映像が先に来るので自分の中で想像するということが難しいですよね。
おはなしは聞き手によって登場人物や物、色や匂いなんかも十人十色でいいのですから、子どもたちも前頭葉を思いっきり使って楽しい世界を想像していくのではないでしょうか。

こうなってくると子どもだけでなく大人もおはなしを楽しみたいですよね?

プログラムの写真

2018年6月22日に開催された‘大人のためのおはなし会’は多くの参加者でにぎわっていましたよ。

広い会議室に50名ほどの人々が座っており、前方で話をしている女性の話を聞いている写真

対象が大人のせいかちょっぴり大人の愛のおはなしが多かったように感じました。
語り手には語り手の、聞き手には聞き手のそれぞれの人生に染み入るおはなし会となりました。

…で。
冒頭の「本読みたいな~」につながり、図書館に立ち寄っての帰宅となったのでした、チャンチャン。

「北本子どもの本を楽しむ会」では保育所や小学校でのおはなし会の他、こども図書館のおはなし会に協力。また北本高校家庭科保育の授業で絵本の読み聞かせの大切さを伝えたり、市の子育て支援事業の一環としての絵本講座やブックスタート事業への協力など広く活動しています。

2018年度は、7月13日~8月31日の「子ども読書まつり」を図書館・文庫連絡会と共催。9月~10月の金曜日(10時~12時)の「公開学習会」。2019年2月「児童文学講座」を図書館・文庫連絡会と共催、の予定です。
子どもの本やおはなしに興味のある方は「公開学習会」などおススメですよ!(詳細は広報きたもと9月号に掲載予定)

さて、北本市では現在(7月13日~8月31日)「子ども読書まつり」を開催中です。

子ども読書まつりと書かれた文字や絵本が展示されている掲示板の写真

このほんよんでの文字とたくさんの絵本が壁に展示している写真

夏休みはたっぷり本に触れられる機会ですよね。

子どもも大人もぜひ心に残る一冊を見つけてくださいね。