【8月17日】応援ありがとうございました ~聖火リレーが繋いでくれたもの~

更新日:2021年09月02日

投稿者(市民リポーター)山北陽子さん

こんにちは!市民リポーターの山北陽子です。

2021年7月8日(木曜日)埼玉県3日目、聖火リレー鴻巣-北本間・第5区間最終走者として走らせていただきました。

当日は平日で、小雨交じりで肌寒い日だったにも関わらず、大勢の人に沿道や、ライブストリーミングから応援を送っていただきありがとうございました。かけがえのない経験をさせていただき感謝の思いでいっぱいです。

賛否両論ありましたが、オリンピックも大感動の中で無事終了し、次はパラリンピックですね!

パラリンピックも聖火リレーがあるのですが、こちらは残念ながら埼玉県を含むほとんどの地域で走行中止となり、試合も無観客での開催になってしまいますが、選手のみなさんが脅威にさらされることなく自身の最高のチカラを発揮されることを心から願っております。

2本の聖火トーチを近づけて聖火を移している様子

こうして振り返ってみると、聖火リレーを公道で走らせていただいたことは本当に奇跡でした。
第5区間を走るのは全部で12名。
その走行時間は15:50~16:19ですが集合時間は13:50でした。

私は事前に依頼していたカメラマンさんと打ち合わせを兼ねた早めのランチをとり、極度の緊張と心配とで集合場所(コレクションポイント)には13時過ぎ頃到着。

早すぎて中にはまだ入れず(苦笑)外で待つことになりましたが、見渡すと、オリンピックロゴの入ったTシャツを着た女性が立っていたので声をかけてみたら、やっぱり同じくランナーさん!
しかも我が家の近所で仕事をされている人だとわかり緊張が一気にほぐれました。
なんという偶然!

二人で話をしながら待っていると次にやってきたのがなんと、私の前、11番目に走る男性でした!すごすぎる偶然!
実は私たち聖火ランナーは、事前に顔合わせする機会はなく、当日初めて会い、本番走行までの限られた時間の中でトーチキスのポーズなどをお互いで決め練習しなければならないのです。

早くお会いできたおかげでポーズの打ち合わせも待ち時間の間にでき緊張がさらにほぐれました。
また、この待ち時間でランナーさんとのグループLINEを作ることもできたので、のちのちの情報や写真交換に役立っています。

第5区間を走行する聖火ランナー12人の集合写真

コロナの影響で翌日から予定されていた東京が島しょ部を除きすべて中止となってしまったため、リレーにコンボイが同行するのもこの日が最終日でした。
そのため、リレーが始まった3月25日からずっとリレーに同行されているスタッフの皆さんも、今日が最後だからと、とても気合が入っているのが私たちにもわかりました。
この大きくて華やかなコンボイの隊列を見ることが出来た鴻巣・北本区間は本当にラッキーだったと思います。

聖火ランナーとともにルートを走行する車両の隊列

スタッフもランナーも皆さんとてもフレンドリーで、バスで移動している頃には朝の緊張や心配がなかったかのようにリラックスできていました。
ずっと笑っていたような気がします。

バス移動中の聖火ランナーたち

また、私たちが走った時は、ちょうど雨も小休止といった感じで傘をささなくても大丈夫なほどだったため暑さを心配していましたが、ちょうど走りやすい天気でした。

和気あいあいとした雰囲気で皆さんが盛り上げてくれていたおかげでスタート地点でトーチを渡されたときに、「いよいよです。最後に笑顔の練習をしましょ・・・あ、大丈夫ですね。」と言われたほどでした。

トーチを持ち、スタートに備える山北さんと2人の先輩ランナー

また、他地域をすでに走行されたランナーさんたちもユニフォームを着て応援にきてくれていました。
後から聞いた話では、待っている間に、カメラマンさんに撮影アドバイスなどもしてくれていたそうでありがたかったです。
また、区間最終ランナーだった為、北本市長と一緒に壇上にあがらせていただき大感激でした。ありがとうございました。

区間の終点で手を振る山北さんと北本市長

 

バスで集合場所だったコレクションポイントに戻っている間に、再び雨がどんどん降ってきて、ランナーさんの一人が「本当に僕たちが走っている間、雨も止んでくれてよかったね。」とつぶやいたのですが、バスに乗っていた全員が同様に感謝の気持ちでいっぱいだったと思います。

コレクションポイントでは各社インタビューなどを受けたのち着替えて個々に解散。
私はそのあと、急いでさいたま新都心公園へ。
聖火セレブレーションに当選していたからです。

ここでは、埼玉県内で走行出来なかった川口市、さいたま市のランナーによる聖火点火セレモニーが行われました。
自分が繋いだ聖火が繋がれていくのを見たかったのです。
会場周辺は数えきれない程の警察の車両と厳重な警備でビックリしました。

自分が走った時もたくさんのボランティアや警察、スタッフの人たちに守られていたおかげで走ることができたので、改めてこうしてみると、本当にたくさんの人達のご尽力のおかげで何事もなく無事に走ることが出来たということに感謝しかありませんでした。

聖火の点火セレモニーを行うランナーたち

壇上の大きな聖火トーチに火を移すランナー

一人ひとりが、それぞれの思いを持ってこうして集まり、火を繋いでいけることに感激でした。
また、こんな状況の中で最大限の工夫と対策をし、こうして開催してくださった運営関係者の皆様には感謝しかありません。
昼間の聖火もきれいでしたが、夜の聖火は神秘的でとても美しかったです。

聖火リレー走行後は、たくさんの写真やメッセージをいただいたり、新聞に掲載していただいたり、お手紙をいただいたりと、こんなにもたくさんの人たちが応援してくれていたんだと幸せな気持ちになりました。走行前に苦しんでいたじんましんも、ぴたっと治まりました♪
また、Facebookに作られた、いまは全国の1000名を超える聖火ランナーが集まるグループ(非公開)のメンバーとは今も交流が続き、オリンピックの開会式をZOOMで繋いでみんなで観たり、次回のパリオリンピックへの応援メッセージ動画を作ったり(これはTVでも紹介されました!)と日々刺激をいただいております。

 

東京2020オリンピックの聖火は納火されましたが、この火のおかげでたくさんのご縁もいただき、自分は大きく成長できたなぁと思っております。この経験で得たものをしっかり活かしながら、感謝の気持ちを忘れずに、これからも様々なことにチャレンジし、自身をバージョンアップし続け、地域や周りの人たちに還元していける人間になっていきたいなと思います。

ありがとうございました!