【6月29日】聖火リレーを目前にして

更新日:2021年07月05日

投稿者(市民リポーター)山北陽子さん

こんにちは!市民リポーターの山北陽子です。

実は私、2019年に「東京2020埼玉県聖火リレー実行委員」が募集したオリンピック聖火ランナーへ応募し、大変ありがたいことに、14,113人の中から選出された75人のうちの1人になることができました。


来る2021年7月8日(木曜日)、コロナの影響が抑えられていれば、北本市内の旧中山道を走行する予定です。


2019年の夏、地方から遊びに来た友人と一緒に東京都庁の展望台へ行った際、第1本庁舎2階の大会PRコーナーに設置、お披露目されていた五輪・パラリンピックの2本のトーチを偶然見ることができ、実物のトーチを持たせてもらう機会に恵まれました。
 

初めて持ったトーチ

 


トーチは思ったよりも軽く(1.2キロ)、上から見ると桜の形をしており、五輪はゴールド、パラリンピックはピンクゴールドの色でとてもキレイ。


トーチを見ながら、私が市民リポーターになったきっかけも、北本市が「感動桜国きたもと」というだけあって桜がとてもきれいだったからなんだよなぁ。。。
と、北本の春の桜の風景を思い出し、この桜のトーチを持って北本を走って、走者目線でリポート記事を書いてみたいなぁと、ふわっと夢みたいなことを思いました。
 

都庁PRコーナーでの写真

 

その後、五輪聖火ランナーは各都道府県の実行委員会と、日本コカ・コーラなどのスポンサー企業4社が8月末まで募集しており、応募、推薦など合わせて約1万人がランナーに選ばれるということを知り、埼玉県の実行委員枠1択で応募しました。

応募フォームに入力していくと、最後に自分の応募動機を小論文で書かなければならず、推薦してくれる人から推薦文ももらわなければいけないことに気づきました。
ここまで入力したのに最後に難関が・・・しかも真夜中だったので心が折れそうになりましたが、そのまま勢いで一気に応募動機を書き、推薦人は母になってもらいました。

 


そして。


応募したことを忘れかけていた2019年のクリスマスに、聖火ランナーに選んでいただいたとの連絡をいただきました。
びっくりしたのと同時に大変光栄に思い、リポート記事が本当に書ける!と嬉しく思いました。

しかしながら、オリンピックはご存じのとおりコロナの影響で延期。
そこからが自分との戦いでした。


オリンピック・パラリンピックの開催については、いろいろな意見があります。
コロナ禍においては、なおさらです。

コロナの蔓延に伴い、五輪のネガティブなニュースを目にする度にとてもつらい気持ちになりました。
また、直接ネガティブなことを言ってくる人もおり、選ばれて約200メートルを走るだけの私にもこんなことを言ってくる人がいるということは、五輪を目標に何年も人生をかけて取り組んでいる選手や関係者、著名な人たちにとっては、本当に厳しい状況なんだろうなぁと思ったり。

大変な病を乗り越えて復活した、水泳の池江選手がSNSやDMで送られてくる五輪中止についてのメールやコメントに対して意見を書かれたのを見たときには、やっぱりこんなことする人たちがいるんだなぁと胸が締め付けられました。

でも、その池江選手も言われていたように、開催しないならそれでいい、開催すると決まったのなら、たくさんの人たちの中から選んでいただいたのだから、しっかり全うしようと決意しました。

 

そんな中、インスタグラムで知り合った人が同じく聖火ランナーで、その人のご紹介で全国の900名を超える聖火ランナーが集まるFacebookのグループ(非公開)に参加させていただくことができました。

不安な中でも、明るいメンバーの皆さんに感動と元気をたくさんいただいて、悲観することなく
前向きな気持ちで過ごすことができています。

 

聖火リレーの開催はどうなるのかな、と思っていましたが、賛否両論ある中で、2021年3月25日(この日は私の誕生日でした!)から聖火リレーも福島をスタートしました。

場所によっては公道走行が中止になってしまい、点火セレモニーだけになってしまうところも
出てきてしまったりしていますが、いよいよ埼玉での走行日が迫ってきました。

 

周りも騒がしくなってきて、私も最近は緊張のせいか、眠りが浅くなったり、じんましんがでたりと体調にも変化が出ています(-_-;汗

私たち聖火ランナーは、走行2週間前から体調管理チェックシートの記載が義務づけられています。
 

体調管理シート


これは、走行日当日に提出しなければならないので、忘れずに書かないといけません。

 

また、北本市内にも、通行止めの看板がたくさん並び始めました。
 

通行止めの看板

 

走るときの靴どうしよう? 靴下どうしよう? トーチを持ち運ぶケースとかあるのかな? 白いユニフォーム透けたりしないのかな?

下着どうしよう? スマホ持って走れるのかな? トーチキスのポーズどうしよう? もしユニフォームのサイズが合わなかったら?

等など、わからないこと、不安もたくさんあったのですが、すでに走行された先輩方がコメントやZOOMのミーティングでいろいろ教えてくださったり、アドバイスしてくださったり。

聖火ランナーに選んでもらったことで、全国のたくさんの人たちと繋がれたことも、かけがえのない財産です。

ふわふわと浮ついた部分が大きかったように思う自分の聖火ランナーとしての気持ちが、五輪・パラリンピックが1年延期になったことで、大きく変化しました。

この大会は東日本大震災の「復興五輪」とも言われています。

私はわりと一人でなんでもやってしまい、他人を頼ったりすることが苦手な性格ですが、東日本大震災の時には、勤め先の日本橋から北本へは到底帰ってくることもできず、多くの人に助けていただきました。

また、その後海外を訪れたりした時も日本は大丈夫なの?と優しい言葉をたくさんいただきました。

今回の1年延期の間も、つらい状況が多い中、たくさんの人達に励まされ助けていただいています。
人との繋がりの大切さ、ありがたさ、言葉の持つ重みなど、普段の生活の中では気づけなかったかもしれないことを学ばせていただいています。
まぁ、1年延長があったにも関わらず、美脚を手に入れることは叶いませんでしたが・・・。

コロナ禍でもあり、安全第一ですので、公道で走れるのかどうかは正直わかりませんが、状況がどうなったとしても、当日は関わってくださる人達、開催するためにご尽力くださっている人たちへの感謝の気持ちと、選手、関係者の皆さんへのエールを込めて、笑顔で参加したいと思います!!!


応援よろしくお願いいたします!!!