【2月18日】「天体観望会」で北本の夜空を望遠鏡で眺めてきました
(市民リポーター)齋藤昌代さん
こんにちは。市民リポーターの齋藤昌代です。
皆さんは空を撮影したことはありますか?
私は、普段からウォーキングをしているときや仕事帰りに、何気なく空を見上げてスマートフォンで写真を撮るのが好きで、特に月が明るい夜に撮影しちゃいます。
プラネタリウムも大好きで、プラネタリウムと聞いて思い浮かぶのは、さいたま市にある宇宙劇場や東京スカイツリータウン内にあるプラネタリウム。
私自身はどちらも行ったことがありません。なぜなら、子どもの頃から大好きな地元の北本に、プラネタリウムが存在しているからです。そんな遠い場所に行かなくても、歩いて行けるんです。
ご存知の人もたくさんいらっしゃると思いますが、今回は北本市文化センターの2階にあるプラネタリウムをご紹介します。
夜空が大好きな私は、幼少期から天文学に興味があり、小学生の頃から友だちとプラネタリウムによく行っていたのを覚えています。
大人になるにつれて行く機会は減りましたが、年に4回開催される、文化センター屋上での『星見人』(ほしみすと)天体観望会は必ず参加しています。
まず、プラネタリウムとは何かご説明します。
プラネタリウムは、様々な時間や場所における星空、天体の運動を、観覧者を覆うドーム型のスクリーンに再現する装置です。
冬になるとイルミネーションが飾られていました☆
きたもとプラネタリウムでは、「プラネマイスター」という解説員さんの生解説と3種類の投影で、子どもから大人まで幅広く天文学習を体験できます。
天体観望会は、春、夏、秋、冬と季節ごとに毎年開催されています。
今回は、2月18日の冬の観望会を取材してきました。まだ寒い時期でしたので、厚着をして行きました。
普段は入れない屋上に入って北本市内を見渡せるのも、観望会ならではの楽しみのひ とつです。
観望会は、プラネタリウム内で30分の事前学習投影をした後、屋上で観望する流れになります。学習投影前は明るかった夜空があっという間に真っ暗になっていました。
屋上には3つの望遠鏡が設置されており、寒い中、プラネタリウムのスタッフさんが待機していました。
この日に観られたのは月、木星、4大衛星(ガリレオ衛星)、オリオン座大星雲、 プレアデス星団(日本では古くから昴と呼ばれているそう)です。
最初に望遠鏡で月を見ました。
普段見上げている月を間近に見ると、表面はとても明るくでこぼこがたくさん。
月といったら「うさぎ」ですよね!
子どもの頃は月にはうさぎが住んでいると信じ込んでいた自分(笑)あの「うさぎ」に見える影の正体は…
月の表面には『海』と呼ばれる黒っぽい部分があります。この『海』は水があるわけではなく、黒い色の玄武岩が固まっており、その部分がうさぎに見えるそうです。
月の表面にたくさんあるでこぼこは「クレーター」といって、それぞれに名前もちゃんとつけられているそうです。
ちなみに、毎月訪れる満月にも、それぞれ名前が付けられているそうです(アメリカの先住民が名前をつけて読んでいた記録がある)。
- 1月 ウルフムーン
- 2月 スノームーン
- 3月 ワームムーン
- 4月 ピンクムーン
- 5月 フラワームーン
- 6月 ストロベリームーン
- 7月 バックムーン
- 8月 スタージェンムーン
- 9月 ハーベストムーン
- 10月 ハンターズムーン
- 11月 ビーバームーン
- 12月 コールドムーン
次に、木星を望遠鏡で見てみました。
表面にはしましま模様がたくさんあります。
これは、木星の大きな特徴で、表面の雲が縞模様を作っているのだそうです。 太陽の光に反応することでオレンジ色に見えるので、肉眼でも見つけやすい惑星です。
木星の4つの衛星(イオ、エウロパ、ガニメデ、カリスト)は、ガリレオ衛星と言います。
さらに、オリオン座大星雲、プレアデス星団も見ることができました。
プレアデス星団は別名「昴」と言いますが、星が何個も集中してキラキラ輝いていて、目に焼き付くくらい感動しました。
3つそれぞれある望遠鏡で丁寧に説明してくれるスタッフさんにも感謝です。
北本プラネタリウムは今年で40年!
指定席の映画館とは異なり、自由席のプラネタリウム。どの席に座ったらいいか迷いませんか?
私はいつも迷ってしまうのですが、調べたところ、
- 本体投影機に近づきすぎない
- 南側に行き過ぎない
この二つに注意すれば、より観やすく楽しめるのだそうです。
季節ごとの星座にしても、解説の映像にしても、南側に投影される場面が多くあるそうなので、基本的に南側がよく見えるのが観やすい席とのこと。勉強になりました。
文化センタープラネタリウムの席は70席。(以前は、コロナの関係で半分の35席で間隔を開けていて、観望会でも望遠鏡をのぞくときにアイシートというカバーを使用していました)
生涯学習のために設置され、地元の家族連れなどで楽しんで来る方が多いのが特徴。夏休みの課題にする学生さんも多いのだそうです。過去には七夕特別投影やクリスマス特別投影も楽しめました。
私も小学生の頃、授業で星座早見盤で勉強した記憶があります。今でもいくつか持ってます。最近は100円ショップでも売ってますよ。
プラネタリウムの入り口から入ると、展示コーナーがあり、右側では自分の星座のその日の運勢を見ることができます。
運勢なので毎日変えているそうです。スタッフさんの苦労が伝わってきます。
私のこの日の運勢は「勉強がよくできる日かも」でした笑。確かに!
左側では、過去20年分の天文雑誌を閲覧することができます。
スタッフさんに天体観望会の目的についてお聞きしたところ、「望遠鏡がない家庭が多い中、人工の天体ではなく実際の天体を観望しても らい本物の惑星を観て感動してもらえたら、プラネタリウムとは違ったものを体験してもらえたら嬉しいです」と話してくださいました。
自分用の望遠鏡も持ってます。
買ったは良いものの、設置や望遠鏡のピントのやり方など全くわからなくて、通販で買ったので説明書も入ってないし…
そうだ!プラネタリウムに持参して聞けば教えてくれるかも!と、何年か前に持って行ったら、スタッフさんが丁寧に教えて下さったこともありました。
おかげで、月がよく見える日など、高尾の方(電線などがない星空がよく見える)までリュックを背負って歩いて見に行ったこともしばしばあります。
観望会は、一週間前からプラネタリウムに電話で予約することができます。
1番悲しいのは雨、曇りの時ですが事前学習投影のみになります。
また、満月の日は極力、観望会は実施しないようにしています。月が欠けているときのほうが、クレーターの影ができて、月の凹凸をはっきり観察することができるからだそうです。
天体観望会を観るなら特に真冬がおすすめと松尾所長さん。「空が凄く澄んで星が更 に輝いて見える」のでとおっしゃってくださいました。
今年の5月の観望会は、雨で事前学習投影のみでした。その時に、おまけ情報で国際宇宙ステ ーションが26日の夜に見られるとお聞きしました。
国際宇宙ステーションとは、宇宙環境を利用して研究や実験を行うための有人宇宙施設のことで、略して「I S S」といいます。
2年前の2月6日に、ほんの2、3分でしたが、屋上でISSを生で見た動画が残ってました!
「滅多に見ることができない」と一生懸命説明してくれているスタッフさんや私も含めて、みんな興奮していました。
私は、「北本市文化センター友の会」に入っていて年に2回お便りが届きます。
プラネタリウムの内容はホームページはもとより、このお便りの裏にも詳しく記載してあります。
また、一階の受付に声をかければその月の投影予定のご案内用紙をいただけます。
ご案内用紙にはYouTubeのQRコードがあるので、スマートフォンで読み取れば動画を見ることができます。
余談ですが、昨年の11月26日に4年ぶりに開催された「きたもと福祉まつり」では、プラネタリウムも13時半から16時半まで 無料開放していました。
13:30~、14:20~、15:10~、16:00~と、それぞれ異なる内容の星空のお話を楽しむことができました。
今年の秋も、また開催する予定だそうです!これは行かないとっっ!
もう何年も観望会に参加していますが、毎回、新しいものに巡り会えます。
皆さんも、たまにはゆっくり空を見上げて星を眺めてはいかがでしょうか。
更新日:2024年07月26日