【6月29日】きたもとMH(マンホール)の旅~前編

更新日:2021年03月31日

投稿者(市民リポーター)大嶋佐知さん

市民リポータの大嶋です。

暑い日が続きますね。熱中症が心配な季節です。早めの予防・対策はもちろん体調の変化にも、熱中症を念頭に置いておくと素早い対応ができるようですよ!

日頃自分の足の下を気にしたことがない私ですが、気になるものを発見しました。
それは…「マンホール蓋」

桜の花びらが描かれたマンホールの写真

北本市の玄関口「北本駅」を中心とする東西の駅前ロータリー付近には、おしゃれなマンホール蓋が設置されています
 ‘Man(人)Hole(孔)’の字のとおり、人が入って地下作業をするための穴ですが、‘Hand(手)Hole(孔)’と区別して業界用語では「人孔(じんこう)」と呼ばれているそうです(北本市下水道課課長談)。
マンホールの種類や用途は様々あり、マンホール蓋も多種多様です。

近年人気のご当地マンホールですが、北本市がマンホールのデザイン蓋を取り入れたのは昭和62年。
近隣市に先駆けて、市の木であるサクラをイメージした明るいデザインを取り入れました。
「足の下にはきれいでない水(汚水)が流れているので、せめて足元は明るく楽しい気持ちになるようなデザインをという思いがありました。模様のくぼみは水が溜まりにくいように、そしてデザインを重視しすぎて滑りやすいものにならないよう検討を重ねました」と当時を感慨深く語る同課長。

北本市の下水道用マンホールは「汚水」と「雨水」に分けられています。

(左)桜の花びらと「おすい」の文字が描かれたマンホールの写真(右)桜の花びらと「うすい」の文字が描かれた少し赤みのあるのマンホールの写真

間違い探しのようですが微妙な違いにお気づきでしょうか?

蓋のデザインはほぼ同じですが、「汚水」と「雨水」は処理工程に違いがあります。

合流式と分流式のフロー図

下水道には雨水と汚水を一緒に集めて処理をする〈合流式〉と、雨水と汚水を別々に集め汚水は処理をして、雨水は水路を通りそのまま河川へ流す〈分流式〉があります。北本市では分流式下水道を採用しています。(北本市下水道課『下水道のしおり』より)

下水道課の職員の方に同行させていただきました。

(左)青い道具を使いマンホールの蓋を開ける様子の写真(真ん中)マンホールの蓋を開けた写真(右)マンホールの蓋を開けてマンホール内が写っている写真

  1. MH(マンホール)蓋の鍵穴へ専用のバールのような道具を差し込みます。
  2. クルッと半回転。
  3. 思っていた感じとは違いMHの中は非常に清潔に保たれています。(ちょっと身構えてしまいました…汗)

マンホールとマンホールをつなぐ管は直線で結ばれていて、下水道は管の中を下水が自然に流れるように作られていますが、地形や条件によっては中継ポンプ場を経由して汚水が下水道処理場へ送られます。

シャッターのあるクリーム色の壁の長方形の建物の外観写真

北本市の場合は「中丸中継ポンプ場」があります。

市が建設・管理する下水道やポンプ場などの公共下水道を経て、

元荒川水循環センターを上空から撮影した写真

「元荒川水循環センター(桶川市小針領家)」

(終末処理場)で一括処理されます。

さて、ところで。
「マンホール蓋」の耳寄り情報を求めて、北本市下水道課を訪ねてみたところ…

  1. 『親子蓋』というものが市内に4か所設置されている!
  2. 現在北本市には『下水道用MHは新旧複数のデザイン』で存在するらしい!

との有力情報が課の職員よりもたらされました。ですが、詳しい場所や模様はすぐにはわからないとのこと。

これは…!
私の「マンホール女子力」が試されてるな、と感じました。
そして、受けて立ちました!

親子蓋は4か所すべて見つかるのか?
そしてマンホール蓋の複数デザインって?

後編に続きます。

(注意)通行中の足下凝視行動は非常に危険ですのでご注意ください。