北本の豊かな自然

更新日:2021年03月31日

北本市には、雑木林や屋敷林、西部の谷津や荒川河川敷など、かつての武蔵野の面影のある自然が多く残っています。

上尾市・鴻巣市・桶川市の周辺3市と土地利用の比率を比較すると、宅地の占める割合が高くなっています。それにもかかわらず、みどりの多いまちとして感じられるのは、市街地の中に雑木林があり、農地と屋敷林のおりなす景観とともに、身近な自然として親しまれていること、さまざまな生き物をはぐくむ質の高い自然が残されていることなどによるものといえます。

北本市と周辺3市における地目別土地利用の比率 (単位ヘクタール)

北本市と周辺3市における地目別土地利用の比率
  山林 池沼 原野 宅地 雑種地 その他 合計
北本市 63.9 549.2 85.4 0.0 1.5 784.8 159.3 339.9 1984.0
上尾市 64.2 874.4 183.9 1.4 12.3 1755.8 1350.9 312.2 4555.0
桶川市 154.7 682.3 97.3 1.8 19.5 737.7 205.8 626.8 2526.0
鴻巣市 822.0 803.5 18.7 4.2 11.3 861.4 127.5 938.5 3587.0

 

 

(グラフ)北本市と周辺3市における地目別土地利用の比率

出典)北本市「北本の統計平成18年版」、北本市以外「埼玉県統計年鑑(平成18年)」

特に石戸宿・荒井にある北本自然観察公園は、県内の環境団体の提案をきっかけに誕生した里山の景観が33ヘクタール以上残されている自然生態観察公園で、隣接して国土交通省によって整備された荒川ビオトープと合わせて、県内平野部有数の自然の拠点となっています。また、公園内にある埼玉県自然学習センターは、北本市はもとより、埼玉県の自然保護普及啓発の中心的施設になっています。

自然の豊かさは、そこにどんな野生生物が生息しているかが指標となります。猛禽(もうきん)類のオオタカは、生態系ピラミッドの頂点に位置し、多くの餌生物を必要としますが、「オオタカとの共生を目指して−埼玉県オオタカ等保護指針−」(埼玉県、平成11年)によれば、市域にオオタカが営巣していると報告されており、北本市の自然環境のすばらしさを物語っています。

この身近で貴重な自然を大切にはぐくむとともに、野生生物の生息環境に配慮した自然環境の保全と創造に努めて、将来の世代へ引き継いでいくことが大切です。

(写真)北本市の植物と生物1
(写真)北本市の植物と生物2

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