阿観堂の庚申塔

更新日:2021年03月31日

青面金剛を立体的に彫刻している阿観堂の庚申塔の写真

「庚申(こうしん)の日」は、十干(じっかん)十二支(じゅうにし)の干支(えと)を組み合わせると60日に1回やってきます。この日は人間の体内にいるとされる三尸(さんし)の虫が、その人が寝ている間に体を抜け出して日頃の行いを天帝に告げ口するといわれています。そのため人々は庚申の日は寝ずに過ごす慣わしがありました。これを庚申待(こうしんまち)や庚申講(こうしんこう)などと呼んでいます。庚申待を3年18回続けると三尸の虫が体から消え去るとして庚申塔を建立し記念としました。
阿観堂の庚申塔は2基が指定され、そのうち1基は北本市内最古の庚申塔です。最古の塔は向って左で延宝3年(1675年)、右は寛延3年(1750年)に建てられました。特に延宝3年銘の塔は高さが190センチメートルもあり、青面金剛(しょうめんこんごう)を立体的に彫刻し、頭部の蛇や足元の邪鬼(じゃき)、三猿(さんざる)などのバラエティに富んだ造形が見られます。寛延3年銘の塔は人の形をした三尸の虫が青面金剛の左手に捕らえている様子が刻まれています。

インフォメーション

阿観堂の庚申塔の詳細

ふりがな

あかんどうのこうしんとう

住所

北本市荒井3-115

電話番号

048-594-5566(生涯学習課)

アクセス

JR北本駅西口から北里大学メディカルセンター行きバスで15分、「荒井三丁目」バス停下車、徒歩約10分

料金

無料

営業時間

見学自由

休日

見学自由

地図情報