【広報コンクール】3年連続で広報きたもとが埼玉県審査で特選に 「障がい」がテーマの特集で全国へ

更新日:2024年02月01日

自治体広報の甲子園・全国広報コンクールの埼玉県審査結果が発表され、「広報きたもと 令和5年10月号」が広報紙(市)部門で特選(27点中1位)に選ばれました。埼玉県推薦作品として、全国広報コンクールへ進出します。

広報きたもと」が埼玉県審査の特選に選出されたのは、「財政状況伝えるマン」特集を掲載した平成28年11月号、北本の農産物の特集を掲載した令和3年7月号(一枚写真部門)、家庭や職場・学校に次ぐ第3の居場所の特集を掲載した令和4年9月号(全国広報コンクールで内閣総理大臣賞受賞)に続き4度目です。

作品概要

広報きたもと令和5年10月号

広報紙(市)部門 特選(27点中1位)

広報きたもと10月号特集面表紙

特集「このまちに暮らす、わたしたち《CHALLENGED》」

(本文より抜粋)

障がいをどう眼差(まなざ)すか。

広報きたもとでは、これまでさまざまな「人」に話を聞いてきた。

まちづくりを仕掛ける人、地域に自分の居場所を見出した主婦、まつりの伝統を伝え残す人など、老若男女問わず、‟このまちで暮らすわたしたち”に光を当ててきた。

今回、スポットを当てるのは、‟障がいとともに生きる人たち《Challenged》”だ。

「障がいのある人」を表すChallengedは、「the challenged ( 挑戦という使命や課題、挑戦するチャンスや資格を与えられた人)」を語源とする。

障がいのあるお子さんの母親たちの座談会や、障がいのある人たちが過ごす福祉事業所、 障がいのある人もない人も交流できるカフェなど、さまざまなChallengedと共にある現場に足を運び、話を聞いた。

そこで目の当たりにしたのは、障がいへの多様な向き合い方――「眼差しの在り方」だった。

 

広報きたもと10月号特集

 

本特集では、「障がいへの眼差し」 を切り口として、障がい児の母親たちの座談会や、福祉事業所、障がい者グループホーム、放課後等デイサービスなどに足を運び、家族や支援者、当事者に近い体験をした人など、さまざまな立場から障がいへの向き合い方について話を聞きました。

さらに、福祉とまちづくり、それぞれの観点から障がいのある人たちと関わる地域のキーパーソンの対談も企画。全12ページの特集にまとめました。

発行後は、「すごく勇気をもらいました。私たちももっと頑張ろうって思いました」「障がいがあるからといって、不幸じゃないよってのが、よく伝わってきた」といった声が紙面に登場した皆さんに寄せられました。

また、読んだ人が取材に応じてくださった障がい児のお母さんたちのグループに参加したり、グループホームへ入居や就職希望の連絡が入ったり、紙面に登場した人が新聞社の取材を受ける等、さまざまな反響がありました。

 

広報きたもと10月号特集

 

子どもの発達に悩みを持つママのグループ「C&M」の皆さんによる座談会。我が子に障がいがあると知ったときの戸惑いから、地域での「こんな声かけが嬉しかった/悲しかった」など、ママたちのホンネを語ってくださいました。

 

 

広報きたもと10月号特集

 

北本多機能型事業所「くじら雲」を取材。放課後等デイサービスを卒業した子どもたちの居場所として、日中は作業のほかに農家さんのお手伝いやカフェへの出店などを行い、地域とのふれあいを大切にしています。

 

 

広報きたもと10月号特集

 

就労継続支援A型事業所「NSB」を取材。飲食から福祉の世界へ飛び込み、障がいのある人たちとお互いを理解し合いながらともに働いています。

 

 

広報きたもと10月号特集

 

グループホーム「あおいとり」、放課後等デイサービス「gleam」を取材。それぞれどのような思い で障がいのある人たちと関わり、支援しているのかについて語っていただきました。

 

 

広報きたもと10月号特集

 

社会福祉協議会と観光協会、それぞれの立場から障がいのある人たちと関わり、「混ぜこぜ」になるイベント 等を企画するお二人に対談していただきました。

 

 

審査員講評

●市としては切り込みにくいテーマにアタックし、非常にメッセージ性のある内容。

●読み応えのある特集だった。障害というものに向き合い、現場に行き、それぞれの人々が抱く思いを丁寧にすくい、地域社会で共に手を携えていくために市民が忘れてはならないことを浮かび上がらせていたと思う。写真も秀逸でレイアウトも良質。読んでいて温かい気持ちになった。

●特集「このまちに暮らす、CHALLENGED わたしたち」では、関係者一人一人の声を丁寧に取り上げており、読み応えのある内容になっている。また、全体として、見やすいレイアウトになっている。

●読むだけで障害への多様な向き合い方のリアルに触れることができる素晴らしい内容だった。

広報コンクールとは

全国広報コンクールは、地方自治体の広報活動の向上に寄与することを目的に、各種広報作品についてコンクールを行い、優秀団体を表彰するものです。

公益社団法人日本広報協会の主催により、1964(昭和 39)年から実施しています。 このコンクールは、都道府県別に「広報紙」「写真(一枚・組み)」「映像」「ウェブサイト」「広報企画」の部門の代表作品を決定し、全国で競います。いわば自治体広報紙の甲子園のようなものです。

なお、全国広報コンクールの審査結果は、日本広報協会から5月上旬に発表される予定です。

担当者の想い

今回は、障がいのある子のお母さんたちから、飲食業から福祉の世界で飛び込んだ方、自身も睡眠障害に悩んだ経験から障がい者グループホームを北本に作ってくださった方など、多くの皆様に取材協力いただきまし た。

「障がい」というテーマから、顔や名前を出して取材に応じるには、きっと大きな勇気や覚悟が必要だったはずです。だからこそ、本特集は障がいについて、‟社会のどこかで起こっている誰かの話”ではなく、 ‟同じまちに住んでいるこの人の話”としてお届けし、市民の皆さんが障がいについて自ら考え語るきっかけとなったのではないかと思います。

コンクール応募の際も、 取材した皆さんにご相談し、それぞれの想いを込めて応募用紙を作成しました。改めまして取材協力いただいた皆様に心より御礼申し上げます。

これを機に、より多くの方にこの紙面を読んでいただき、取材した皆さんの想いをお届けできたらと思います。

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