【11月19日】第44回北本市総合防災訓練はまるでテーマパークでした!【後編】
(市民リポーター)山下太郎さん
前編記事はこちら 【11月19日】第44回北本市総合防災訓練はまるでテーマパークでした!【前編】
さて、【前編】でカレーの引き換えに必要なスタンプ5個は揃ったのですが、まだ炊き出し訓練まで時間があります。
そこで、待つ間に展示されている車両を見学することにしました。
展示車両の見学
応急給水車両展示
応急給水車両
芝生広場外周の通路では、桶川北本水道企業団が、応急給水車両」の展示と、飲料水の無料配布をしていました。
陸上自衛隊(大宮駐屯地)車両展示
陸上自衛隊車両展示 軽装高機動車
噴水広場では、陸上自衛隊(大宮駐屯地)の車両展示が行われていました。
軽装甲機動車とは、小型の装甲車両のこと。
高機動車は人員輸送用車両です。
自衛官が、丁寧に説明してくださいます。
高機動車に入ることもできて、子どもたちがワクワクしながら順番を待っていました。
陸上自衛隊車両展示 高機動車
警察車両・はしご車展示
パトカー・白バイ 写真撮影コーナー
続いて、鴻巣警察署の車両展示です。
ここでは白バイに乗った雄姿を記念撮影できます。
「本物の」ジャケットを着ることもできます。気分は交通機動隊員です。
はしご車 車両展示
噴水広場の外周には、消防署によるはしご車の展示。
はしご車を近くで見ると、とてもデカイです。最近新しい車両に入れ替えたそうで、車体はピカピカ。
こちらでも消防士の防火服、ヘルメットの着用ができます。
12時30分 炊き出し訓練
スタンプラリー台紙
自衛隊カレー(チキンカレー)
牽引式屋外調理器材 野外炊具1号
スタンプカードを持って、多目的広場に行きました。受付で「自衛隊カレー」と「武蔵丘短期大学オリジナルカレー(ムサタンカレー)」を選びます。
かなり迷いましたが、僕は「自衛隊カレー」をいただきました。
列に並ぶと、地域の皆さんが給仕してくれました。
「陸上自衛隊」のイメージどおりの、豪快なカレーでした。具材は大きめカットです。でっかい鶏肉、大きな玉ねぎ、大きなジャガイモ。見てるだけで、笑みがこぼれます。
料理の秘訣を自衛官が教えてくれました。
「今日の食材はすべて北本市から提供されたものです。鶏肉はダシが出るので最初に入れます。この1つの釜で200人分のカレーが作れます。それを5つ使って1000人分を用意しました。この装具は、野営訓練でも使います」
武蔵丘短期大学は「ムサタンカレー」。ムサタンってスパイスの名前かと思ったら、武蔵丘短期大学のニックネームでした。ムサタンカレーを食べた同僚のK君は「キノコたっぷりのヘルシーなカレーでしたよ」とのことです。来年は「ムサタンカレー」をいただきます。
再び芝生広場へ
インフラゾーン
かなり早めの昼食を終えたので、じっくりとゆっくり芝生広場をめぐることにしました。
広場のかなり目立つ場所に「インフラゾーン」があります。NTT、東京電力、東彩ガスです。
NTTブースでは、災害用伝言版「171」の体験ができます。災害はいつ起きるか分かりません。昼間だったら家族がバラバラです。家族の連絡手段としての「171」はとても大事です。
カインズ北本店
カインズ北本店 店長 井元大輔さん(写真中央)
防災訓練に参加して「我が家でも防災用品を揃えよう」と、お店に来ていただいても、防災売場は広くてたくさんの品ぞろえがあります。迷ってしまいますよね。
ご家庭ごとに用意すべきものは違います。一人暮らしなのか家族住まいなのか。一戸建てなのか団地なのか。お住まいの環境が異なれば、必需品もさまざまです。
私たちは、お客さまへのご提案を心がけています。たとえば「屋外保管ケース」を推奨しています。地震被害で家が壊れた時に、屋内の備蓄品は取り出すことができなくなります。屋外保管ケースがあれば、安心です。このケースは5年間の耐久試験に合格しました。ローリングストックの保管箱としてもお使いいただけます。
お店には専門知識を持ったスタッフがおりますので、お気軽にご相談ください。
カインズでは「防災ブック」を無料配布しています。もしもの時に必要なコト&モノを一冊にした保存版冊子です。ぜひご活用ください。
ヘイ ワールド!!
ヘイ ワールド!! 副施設長 品田賢司さん(写真右端)
「ヘイ ワールド!!」は、衣・食・住が揃った、地域密着型ショッピングモールです。10の専門店とレストランがあります。
本日は「防災グッズ」「ローリングストック」そして「アウトドア用品」のPRをしています。あれこれ買い求めるときに、当店であれば、ワンストップで色々な防災用品が揃います。
日ごろから各店舗をご利用かと思います。次にお越しの際には、ぜひ施設内の他の売場もご覧になってください。
ヘイ ワールド!!は、北本市と防災協定を結んでいます。今後も、積極的に地域防災に貢献したいと考えています。
グリコ北本工場
グリコ北本工場 人事総務課 楠原剛さん
グリコ北本工場は、グリコグループの国内最大規模の工場です。ポッキーとプリッツを製造しています。
防災備蓄品として、賞味期限が5年間の「ビスコ缶」と「温めずに食べられる カレー職人」のセットを販売しています。賞味期限が近付いたら、美味しくお召し上がりください。ローリングストックとして、お勧めです。
アイクレオの「赤ちゃんミルク」は、常温保存できる紙パックのミルクです。外出の時に持って出かけると便利ですし、備蓄品としてもご愛用ください。
グリコ北本工場は、北本市と防災協定を締結しています。もしもの時にも、北本市のお役に立ちたいと考えています。
子ども放水体験
子ども放水体験の様子
北本市消防団第三分団の皆さん
芝生ひろばで、ひときわ賑やかなアトラクションがありました。「子ども放水体験」です。
消防団の皆さんが管理している、「本物の筒先(つつさき)を使った的あて」です。
的を担当する消防団員は、びしょぬれです。子どもには水圧が強いからか、それともわざとか、狙いが定まらないからです。
北本市消防団第三分団 島村亮一さん(集合写真前列右から2人目)
私たちは普段から夜間訓練などを行い、いざという時に備えています。
訓練に加えて、火災予防運動もしています。夜回り、いわゆる「火の用心!」は年3回。春の火災予防運動、秋の火災予防運動、そして年末年始火災特別警戒です。これから空気が乾燥する季節です。火災にはくれぐれも用心してください。
今日の「特別点検」の準備は7月から始めました。週2回の消火訓練を重ねてきました。その成果が発揮できて、嬉しいです。
消防団では新メンバーを募集中です。興味のある人は、北本市役所くらし安全課にお問い合わせください。
最後に
一般参加者受付のテント
けん引される野外炊具1号
わずか半日のイベントでしたが、とても楽しかったです。
アトラクションやブースには、多くの工夫がありました。
スタンプラリーの対象ブースは12か所もあります。ブースの主目的は「知識啓もう」ですから、説明が多くなりがちです。文字が多かったり、パネルの枚数が多かったりしがちです。
ところが今日のイベントでは、紙芝居、クイズ、記憶力ゲームなどなど、趣向を凝らしたブースばかりで、来訪者を飽きさせません。
説明を聞くだけだと記憶に残りませんが、体験すると忘れません。
子どもたちは今日のイベントが楽しかったので、来年は親にせがんで来たがることでしょう。毎年参加すると、防災知識の基本を復習することができます。最新の防災グッズを知ることもできます。
「災害は忘れたころにやってくる」と言います。年に一度の「防災訓練」を記憶を留める場としてはもちろん、家族で楽しめる場にしていることが、素晴らしいと思いました。
会場のいたるところで、楽しそうな笑顔が溢れていました。「総合防災訓練」は、単なる訓練ではなくて、とても素敵な「テーマパーク」でした。
最後になりますが、関係者のみなさん、北本市役所のみなさんのご尽力に感謝申し上げます。
更新日:2023年12月27日