【7月27日】東中家庭科部の廃棄チョークアクセサリー販売活動を取材しました!!〈前編〉
(市民リポーター)岡本朋子さん
こんにちは!市民リポーターの岡本朋子です。
今回は、きたもと「四季の恵み」マルシェの&green CAFE前広場で行われた、東中学校文化総合(家庭科)部「Ecpholia(エクフォリア)」(以下、家庭科部)の皆さんの、アクセサリー販売に密着してきました!
事前準備中の家庭科部の皆さんへのインタビューの様子をお届けする前編と、実際の販売の様子をお届けする後編に分けてリポートしていきます♪
私にとって、リポーターに就任してから初の取材ですが、家庭科部の皆さんにとっても、記念すべき初めての取組みなのだそうです!!
頑張ってリポートしていきたいと思います。
さて、皆さんは「アップサイクル」という言葉はご存知でしょうか?
調べてみたところ、「不要なものや廃棄物などに価値を持たせて新たな別の製品にアップグレードさせ、生まれ変わらせること」を言うそうです。
今回販売された素敵なアクセサリーは、なんと学校で廃棄されるチョークを、レジンを使って「アップサイクル」して作られたものなのです!!
わかば学級(同校の特別支援学級)から提供された、琉球ガラスを使ったアクセサリーもありました!
一体、廃棄チョークをどのように加工したら、このようなきれいな色のアクセサリーができるのでしょうか?
事前準備のお忙しい中、時間を割いていただき、顧問の小松沙希(こまつ さき)先生、部長の椎原朱莉(しいはら じゅり)さん、副部長の望月椛(もちづき もみじ)さんの3人に、廃棄チョークを使おうと思ったきっかけやアクセサリー作成について、販売活動への意気込み、今後の活動予定などをお伺いしました♪
家庭科部の皆さんへインタビュー!
Q.廃チョークを使ってアクセサリーを作ってみよう!と思った理由は?
A.以前から学校の廃棄品をリサイクルする研究を続けていましたが、今まで作ったものは、シュレッダーごみで作ったペン立てやリニューアル前の体操服で作ったスリッパなど、いかにも「リサイクル品」ということがわかるもので、一般には普及しにくいという課題がありました。
そこで、「アップサイクル」して、「買ってくれたお客さんが使ってくれるもの」を作ろう!と考えました。
元々、家庭科部でレジン工作がはやっていたこともあり、レジン工作で学校の廃棄品を生かせないか?と思って試行錯誤した結果、廃棄チョークのかけらを削って粉にし、色を付けるアイデアが生まれました。
粉の配合などを工夫して実験を重ねたら、とてもきれいな色が出たので、これを生かしてアクセサリーを作ることにしました!!
Q.レジンアクセサリーの作り方は?
A.アクセサリーの種類やデザインによって工程は少し変わりますが、だいたい以下の通りです。
- チョークを茶こしで削り、細かい粉状にします。
(リポーター注:粉が粗いときれいな色が出ないので、この工程でとにかく細かくするのがコツだそうです!) - 2液性レジン(2種類の液を混ぜると固まる樹脂)にチョークの粉を適量入れて、よく混ぜてから型に流し、レジンが固まるまで1日待ちます。
- アクセサリー金具をつけ、つや出し用のコーティングレジンを塗って、UVライトで固めたら完成です。
Q.どのようにするとキレイな色が出せるの?
A.キレイな色を出すために、様々な工夫をしています。
チョークの粉はそのままだと色が濃すぎる(とくにピンク)ので、色チョークと白チョークの粉を混ぜて、落ち着いた色合いにします。
この配合の比率も色々と実験して決めました。
学校に既存の色がないものも、自分たちで実験をして配合を決めました。例えば、紫色はピンクと青の粉をうまく混ぜて作っています!
(リポーター注:紫色は生徒の皆さんに一番人気の色だったそうです。実際見ても宝石のように素敵な色でした♪)
1色を型に流し込むだけではなくて、2色流しこんでグラデーションを作るなど、色使いも工夫しています。
Q.作っていく中で印象的だったことは?
A.作り方はシンプルですが、工程がたくさんあるので、それを飛ばさず、間違えないように注意して進めるのが大変でした。
一番苦労したのはコーティングの工程だったように思います。
きれいに塗るのがとても難しく、ここを失敗すると今までの努力がすべて水の泡です。気泡が入って失敗作とならないよう慎重に作業しました。
でも、自分たちでパーツを追加したり、配置を考えたりなど、自分のアイデアで作ったものが商品となってお客さまの手に渡るので、それを考えると楽しくなりました!
その結果、とても素敵なデザインが生まれ、商品の方向性が定まってきたように思います。
Q.今回のアクセサリー作りについて、今後どのような取組みを考えていますか?
A.まずは、9月19日に行われる発明創意くふう展での発表に向けて、今回の経験をまとめ、目標である県大会出場を目指します!!
また、今回の経験を生かしてもっと一般の人にチョークの粉を使ったアクセサリーを普及していくことができればいいな、と考えています。
Q.今回の販売は初めての試みだそうですが、意気込みをお願いします!
A. 今日(7月27日)が初めての販売活動なので不安もありますが、リハーサルも何度もやったので頑張りたいです。
次回(8月24日)の販売に向けて、今回の販売で売れ行きの傾向をつかんで、お客さまの求めるものをたくさん作って次回も大繁盛させたいです!
大人の人が身に着けても似合う仕上がりになったので、ぜひ大人のお客さんにも買ってもらいたいです!!
以上、事前準備でお忙しいところ、皆さんご回答ありがとうございました!
後編では実際の販売の様子を詳しくレポートしています。
こちらもぜひご覧ください!!
【7月27日】東中家庭科部の廃棄チョークアクセサリー販売活動を取材しました!!〈後編〉
次回出店情報
令和6年8月24日 10時~12時
きたもと「四季の恵み」マルシェ(農業ふれあいセンター)内
&green cafe前広場
更新日:2024年08月20日