【広報コンクール】令和6年全国広報コンクールで「広報きたもと」が入選 「障がいへの眼差し」がテーマの特集を掲載

更新日:2024年05月02日

自治体広報の甲子園・令和6年全国広報コンクールの審査結果が発表され、埼玉県代表作品に選出された「広報きたもと」令和5年10月号が、広報紙(市)部門で入選しました。入選作品は、各都道府県審査を突破した全62点のうち14点です。

「広報きたもと」が全国広報コンクールで入選したのは、「財政状況伝えるマン」特集を掲載した平成28年11月号、家庭や職場・学校に次ぐ第3の居場所の特集を掲載した令和4年9月号(内閣総理大臣賞受賞)に続き3度目です。

作品概要

広報きたもと令和5年10月号

広報紙(市)部門 入選

広報きたもと10月号特集面表紙

特集「このまちに暮らす、わたしたち《CHALLENGED》」

(本文より抜粋)

障がいをどう眼差(まなざ)すか。

広報きたもとでは、これまでさまざまな「人」に話を聞いてきた。

まちづくりを仕掛ける人、地域に自分の居場所を見出した主婦、まつりの伝統を伝え残す人など、老若男女問わず、‟このまちで暮らすわたしたち”に光を当ててきた。

今回、スポットを当てるのは、‟障がいとともに生きる人たち《Challenged》”だ。

「障がいのある人」を表すChallengedは、「the challenged ( 挑戦という使命や課題、挑戦するチャンスや資格を与えられた人)」を語源とする。

障がいのあるお子さんの母親たちの座談会や、障がいのある人たちが過ごす福祉事業所、 障がいのある人もない人も交流できるカフェなど、さまざまなChallengedと共にある現場に足を運び、話を聞いた。

そこで目の当たりにしたのは、障がいへの多様な向き合い方――「眼差しの在り方」だった。

 

広報きたもと10月号特集

 

本特集では、「障がいへの眼差し」 を切り口として、障がいのあるお子さんを持つお母さんたちの座談会や、福祉事業所、障がい者グループホーム、放課後等デイサービスなどに足を運び、家族や支援者、当事者に近い体験をした人など、さまざまな立場から障がいへの向き合い方について話を聞きました。このテーマの取材が実現したのは、これまでの特集等の取材で培った市民の皆さんのご協力があったからこそです。

我が子に障がいがあると知ったきっかけや睡眠障害を理解されずに悩んだ経験、障がいのある人たちと働くことで自身に起こった変化など、それぞれの視点で障がいに関する体験や思いを赤裸々に語っていただきました。

さらに、福祉とまちづくり、それぞれの観点から障がいのある人たちと関わる地域のキーパーソンの対談も企画。

これらの内容を全12ページにまとめました。

 

反響

発行後に寄せられた声の一部をご紹介します。

・「色々な思いがあっても、今までお母さんが頑張ってきたことは全部お子さんのためになってると思います。紙面を見てすごく勇気をもらいました私たちももっと頑張ろうって思いました。」

・「障がいがあるからといって、不幸じゃないよってのが、よく伝わってきた

また、紙面を読んだ人が取材に応じてくださったお母さんたちのグループに参加し、お子さんについての想いを共有したり、紙面に登場したグループホームへ入居や就職希望の連絡が入りました。さらに、紙面に登場したお母さんが新聞社の取材を受ける等、さまざまな反響がありました。

紙面の詳細

広報きたもと10月号特集

 

子どもの発達に悩みを持つママのグループ「C&M」の皆さんによる座談会。我が子に障がいがあると知ったときの戸惑いから、地域での「こんな声かけが嬉しかった/悲しかった」など、ママたちのホンネを語ってくださいました。

 

 

広報きたもと10月号特集

 

北本多機能型事業所「くじら雲」を取材。放課後等デイサービスを卒業した子どもたちの居場所として、日中は作業のほかに農家さんのお手伝いやカフェへの出店などを行い、地域とのふれあいを大切にしています。

広報きたもと10月号特集

 

就労継続支援A型事業所「NSB」を取材。飲食から福祉の世界へ飛び込み、障がいのある人たちとお互いを理解し合いながらともに働いています。

広報きたもと10月号特集

 

グループホーム「あおいとり」、放課後等デイサービス「gleam」を取材。それぞれどのような思い で障がいのある人たちと関わり、支援しているのかについて語っていただきました。

広報きたもと10月号特集

 

社会福祉協議会と観光協会、それぞれの立場から障がいのある人たちと関わり、「混ぜこぜ」になるイベント 等を企画するお二人に対談していただきました。

審査員講評

障がいをもつ人を取り上げた特集。これまで取り上げてこなかったという。そこで、力をこめて作られた広報紙であることがよくわかった。

紙面に登場する障がい者の顔を誰も隠すことなく掲載しているのはかなり稀ではないだろうか。これは広報担当者が長い時間をかけて障がい者やその家族の方々と交流し、人間関係を重ねる中から深い信頼関係を創り上げてきた結果であることがうかがえる。そのせいか写真はどれも明るく表情豊かである。

“障がいは不便だけど不幸ではない”というタイトルが全編に通底している。障がい者と家族との交流の段階から、まさに足でつくった広報紙といえる。

広報コンクールとは

全国広報コンクールは、地方自治体の広報活動の向上に寄与することを目的に、各種広報作品についてコンクールを行い、優秀団体を表彰するものです。

公益社団法人日本広報協会の主催により、1964(昭和 39)年から実施しています。 このコンクールは、都道府県別に「広報紙」「写真(一枚・組み)」「映像」「ウェブサイト」「広報企画」の部門の代表作品を決定し、全国で競います。いわば自治体広報紙の甲子園のようなものです。

担当者の想い

障がいのある人たちやそのご家族、作業所やグループホーム・放課後等デイサービスの職員の方々など、障がいに関係する皆さんに話を聞いて感じたのは、それぞれが多様な思い・経験を重ねていること。「障がいへの眼差し」という切り口で生まれた出会いは、これまでの取材と同様に一人の「ひと」と「ひと」としての出会いと変わらないことに気づかされました。今回取材した皆さん、そしてこれまで取材した市民の皆さんとの出会いがこの紙面を作り、そして今回の評価につながったと考えています。

改めてご協力いただいた皆さんに心から感謝申し上げます。今後も市民の皆さんと出会い、つながり続ける広報として業務に邁進していきます。

関連リンク

この記事に関するお問い合わせ先

市長公室シティプロモーション・広報担当
〒364-8633
埼玉県北本市本町1-111
電話:048-594-5505
ファックス:048-592-5997
お問い合わせはこちら