マイクロプラスチックについて

更新日:2021年03月31日

マイクロプラスチックとは

マイクロプラスチックとは、大きさが5mm以下の微細なプラスチック片のことです。

海洋に流出した発泡スチロールやペットボトル、レジ袋などのプラスチックごみが、紫外線や波の影響で小片化、細分化されることでマイクロプラスチックとなります。また、一部の洗顔料や歯磨き粉のスクラブ(研磨)材にはマイクロプラスチック(マイクロビーズ)が使用されていることがあり、排水溝等を通じて流出することで海洋を汚染しているともいわれています。

プラスチックは太陽の熱や紫外線で砕けることはあっても自然に分解されることはありませんので、河川に流れ出たマイクロプラスチックは主に海へ蓄積されていきます。

マイクロプラスチックが人間に与える影響

マイクロプラスチックはPCBなどの有害な物質を吸着する性質があるといわれています。

そのため、有害な物質を含んだマイクロプラスチックを魚が食べ、その魚を人が食べることによって人体にも影響があるのではないかと懸念されています。

PCBとは、ポリ塩化ビフェニルの略称で、人工的に作られた、主に油状の化学物質です。
PCBは、脂肪に溶けやすいという性質から、慢性的な摂取により体内に徐々に蓄積し、様々な症状を引き起こすことが報告されています。症状は、吹出物、色素沈着、目やになどの皮膚症状のほか、全身倦怠感、しびれ感、食欲不振など多様です。

マイクロプラスチックを増やさないために私たちにできること

現在、マイクロプラスチックによる環境問題は海洋ごみを中心に調査が行われていますが、河川のごみなどもマイクロプラスチックの発生源の一つとなっています。ポイ捨てなどによって適切に処理されなかったプラスチックごみの一部は河川を下って海洋ごみとなり、やがてマイクロプラスチックになると考えられているのです。そのため、海に面していない北本市ですが市内に河川が流れていることから無関係な問題とはいえません。

まずは一人ひとりができる身近なことからはじめることが重要です。例えば買い物の際にマイバックを持参し、レジ袋の使用を断ること。マイボトルの使用を心がけること等でプラスチック製品の排出を抑制することや、使用したプラスチック製品を適切に分別してリユース(再利用)、リサイクル(再生利用)を行うことができます。また、河川に限らずですが、普段の清掃等の活動により地域をきれいに保つことで、ポイ捨てをしない、させない環境づくりも必要だと考えられます。

内部リンク

外部リンク

平成30年11月7日の第74回九都県市首脳会議において、埼玉県でもマイクロプラスチック問題の解決に向けた取組について検討し、実施していくことを提案することが表明されました。

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