第五弾「自分だけの紙飛行機飛ばし」(中丸小放課後子ども教室)
放課後子ども教室スタッフ研修会を開催
9月11日から放課後子ども教室2学期がスタートしました。
放課後子ども教室が閉室となる夏休み期間中、子ども達への接し方や指導力向上のため、多くのスタッフが研修に参加しました。東洋大学福祉社会デザイン学部子ども支援学科の鈴木崇之教授を講師にお招きし、「分かっていますか?『怒る』と『叱る』の違い」をテーマに御講演いただきました。
鈴木教授に御講演いただいたことを、今後の子供たちへの指導や支援に活かしてまいります。

放課後子ども教室スタッフ研修風景
中丸小放課後子ども教室を取材
今回のコラム取材先は、中丸小放課後子ども教室です。放課後子ども教室へ向かう途中、すれ違う子ども達が元気よく「こんにちわ!」と声をかけてくれました。
放課後子ども教室へ到着すると低学年の子ども達が既に宿題に取り組んでいました。宿題を真っ先に済ませ、自由活動を楽しむ子の姿も多く見られました。
「1学期は、中々宿題に取り掛かることができない子が多かったんだよ。今では、早く自由時間を楽しみたいと、すぐ宿題に取り掛かることができるまでに成長したね」そう教えてくれたのは、平成24年から放課後子ども教室のスタッフとして活動しているコーディネーターの萩原さん。他にも子ども達の登校時の見守り活動もしてくれています。

コーディネーターの萩原さん
自由時間にどんなことをするかは、子ども達の自主性に任せているそうです。中には、切り絵をしている子や折り紙遊びをする子、洗濯ばさみを使って様々な形に組み立てて遊んでいる子など、自分で決めた内容で自由時間を楽しんでいました。

宿題を丁寧に教えるスタッフ

優しく見守るスタッフ

集中して切り絵に取り組む姿
さて、次はいよいよ待ちに待ったふれあい活動「自分だけの紙飛行機づくり」です。安全担当のスタッフが丁寧に折り方を指導してくれます。少しでも遠くに飛ばしたい子ども達は、スタッフの周りに集まって折り方のコツを教わっていました。

折り方を指導するスタッフ

折り方を聞きに集まる子ども達
草野校長先生が来てくれました!
ふれあい活動が始まる頃、草野校長先生が放課後子ども教室の様子を見に来てくれました。紙飛行機の折り方を優しく教えてくださり、出来上がった紙飛行機を飛ばす際も一緒に見守ってくださいました。
草野校長先生は、市内の全小学校にある放課後子ども教室の運営方法等を検討するために設置された「運営委員会」の委員長としても御協力いただいています。会議前のお忙しい時間にも関わらず、お越しいただきありがとうございました。

草野校長先生に気付き喜ぶ様子

折り方を真剣に聞く子ども達
紙飛行機を折り終えると、次は自分の名前や好きなデザインを描いていきます。

好きなデザインを紙飛行機に描く様子
自分だけの飛行機が完成したら、いよいよ待ちに待った紙飛行機飛ばしです。自分で作った紙飛行機がどのくらい飛ぶのか、とても楽しみにしている様子でした。
多目的室に移動し、まずはスタッフが飛ばし方のお手本を見せます。紙飛行機を放った瞬間、「わあー!」と大歓声があがりました。子ども達はスタッフが飛ばした紙飛行機を笑顔で見つめていました。

お手本を見せるスタッフ

笑顔で見つめる子ども達
次は子ども達の飛ばす番です。2~3人ずつ、ステージに立って「3・2・1」の掛け声とともに飛ばします。低学年の子ども達は、少しでも遠くに飛んで欲しくて、力いっぱい飛ばしていました。飛行機が思うように飛ばず、「あれー?全然飛ばないじゃん」とちょっぴり残念そうでした。

全力で飛行機を飛ばす子ども達
次に、高学年のお兄さん達が飛ばす番になりました。低学年の子達も集中して見つめています。お兄さん達が放つ紙飛行機は、スーと上空に留まりながら遠くまで飛び続けます。低学年の子ども達は、「すごーい!」と大興奮。飛行機を追いかけていく子もいました。
そして、また低学年の子ども達が飛ばす順番が回ってきます。低学年の子ども達の飛ばし方を見ていると、回数を重ねるごとに力の入れ具合を調整しながら飛ばしていることに気付きました。高学年のお兄さん達の飛ばし方を見て、真似をしてみたり、自分なりに工夫したりしているようでした。
子ども達の観察力や行動力は、本当に凄いなと感じた瞬間でした。

遠くまで飛ばす高学年の子ども達
帰りの会の時間となり、今日の活動の感想を求めると、「紙飛行機を折るのが楽しかった」、「絵を描けたのが面白かった」や「紙飛行機が一番飛んで良かったです」など多くの感想が発表されました。
中でも特に印象に残った感想は、「遠くまで飛ばなかったけど、それでも楽しかった」という内容でした。その場にいたスタッフ全員が、微笑みながら頷いて感想を聞いていました。とても温かい気持ちになりました。

大きな声で日直を務める姿

積極的に感想を述べる姿
子ども達のお見送りを終えた後、中丸小スタッフの皆さんへ、スタッフとしてのやりがいや魅力についてお聞きしました。
「子ども達から元気をもらえる」や「子ども達が成長している姿を見守っていく中で、我々も大きな達成感を得られる」と教えていただきました。
また萩原さんからも素敵なエピソードを伺いました。「先生大好きと書いてくれた手紙をもらったときは、本当に嬉しかったし、今でも手紙を大切にとってある。スタッフをやっていると嬉しいことがいっぱいある」
中丸小のスタッフの皆さん、どうもありがとうございました。
更新日:2024年10月18日