第六弾!「自主性を育むハッピーフライデー」(石戸小放課後子ども教室)
令和6年度の放課後子ども教室も最終日を迎えました。今年度最後のスタッフコラムは、石戸小放課後子ども教室の活動を紹介します。
石戸小放課後子ども教室では、毎週金曜日に「ハッピーフライデー」と称した活動をしています。子ども達に一番人気の活動ということで、予め取材へ伺うことを決めていました。
「ハッピーフライデー」の由来ですが、子ども達が学びや遊び等、全力で1週間を楽しみ、週の最終日である金曜日をより楽しく過ごすという意味で名づけられたそうです。子ども達に人気である「ハッピーフライデー」とは、どんな活動なのか楽しみです。
取材のため教室を伺うと、宿題を終え自由時間を楽しむ低学年の子ども達と、集中して宿題に取り組む高学年の子ども達の姿がありました。スタッフは、丁寧に宿題を教えていました。
将棋崩しで盛り上がる低学年の子ども達
宿題に取り組む高学年の子ども達
自主性を育む仕組み
「今日みんなで決めたやくそくは、『ともだちとなかよくします』なんです。これはね、活動中に自ら考え行動できるよう、始めの会にみんなで話し合って今日のやくそくを決めるんです」と教えてくれたのは、コーディネーターの濱岡さん。
「今日のふれあい活動の内容も、どんな活動をするか、高学年の子ども達を筆頭にみんなで決めるんです。今日は、バナナおにとドッジボールです」と教えてくれました。子ども達がどのようにして活動へ取り組むのか、今からとても楽しみです。
皆で決めた今日のやくそく
自由活動を終えると、スタッフが読書を希望する子ども達を連れて図書館へ移動します。図書館へ着くと、お気に入りの本を見つけた子が、「一緒に見よう。」と声をかけてくれました。いのししの暮らしに関する本でしたが、ページをめくるたびに、写真に「すごい!」と感動している様子でした。
また他の子は、なぞなぞの本を友だちと一緒に読み、読書の時間を楽しんでいました。
一緒になぞなぞを楽しむ様子
夢中で読み進める姿
読書を終え教室に戻ると、「やったー。ドッジボールだ!」と喜ぶ声が聞こえます。待ちに待ったふれあい活動の時間です。
高学年の子が、低学年の子に向かって「廊下に並んでー」と指示を出します。手慣れた様子で、すぐに体育館へ移動していました。体育館に到着すると、高学年のリーダーがふれあい活動の説明をします。しばらく様子を見ていると、荷物の準備や時間の管理も率先して行っていました。
自分達で話し合って決めることが、自主性を育むことに繋がっていると感じた瞬間でした。「率先して動いていますね」とスタッフの方へ声をかけると、「低学年の子ども達も、そんな高学年の子ども達の姿を近くで見ているから、教えなくても同じように自ら考え、行動できるようになるのかな」とおっしゃっていました。
説明をする様子
コーンを準備する様子
時間を管理する様子
バナナおにが始まると、元気よく駆け回っていました。3セット程、繰り返していたので、高学年の子ども達もさすがに疲れた様子でした。しかし、ドッジボール開始の声が聞こえると、すぐに立ち上がり飛んで喜んでいました。
ドッジボールでは、低学年の子も臆することなく参加していました。途中、高学年の子が、低学年の子にボールを譲ってあげる姿も見られ、とても温かい気持ちになりました。
バナナおにを全力で楽しんだ子
ドッジボールを楽しむ様子
帰りの会では、始めの会で決めたやくそくごとについて、改めて話し合い、活動を振り返ります。子ども達の意見を聞いていると、「なぜなら…」と理由をしっかり説明していました。数年ほど前に、高学年の子が理由を説明しながら、意見や感想を発表したことがきっかけで、現在も伝統として引き継がれているそうです。
今回、石戸小のハッピーフライデーを取材し、自主性を育む活動を見ることがでました。活動内容について、自分で考える、意見を伝える、話し合う、みんなで決定する、実行する、振り返るといった一連の過程が、自主性に繋がっている様子でした。
帰りの会の様子
最後に、石戸小放課後子ども教室のスタッフの皆さんへ、スタッフとしての魅力や楽しさについて伺いました。
「石戸小の子は、高学年の子がしっかり仕切って、声がけをよくしている。低学年の頃から参加している子ども達が高学年となり、成長してしている姿を見ることができる。それが楽しさであり、大きな魅力かな」とおっしゃっていました。
また別のスタッフは、「子供が好きだから、一緒に活動しているだけで楽しい」と教えてくれました。
石戸小放課後子ども教室の皆さん、ありがとうございました。
【お知らせ】
令和7年度の入室案内については、3月中旬に配布を予定しております。皆様からのお申込みをお待ちしております。
更新日:2025年03月19日